PLOS ONE誌に当社AOF培地技術で培養された間葉系幹細胞の疼痛抑制効果の共同研究の論文が掲載されました
当社AOF培地技術で培養された間葉系幹細胞の神経障害性疼痛抑制効果の論文がPLOS ONE誌に掲載されました。
神経因性疼痛のモデルとして坐骨神経結紮(PSNL)のラットモデルを使用して、ヒト脂肪(AD)または臍帯(UC)由来間葉系幹細胞(MSC)を静脈投与した時の影響とそのメカニズムを検証しました。その結果痛みに対する反応(von Fray test)が軽減することに加え、後根神経節でPSNLによって誘導されたATF-3タンパク質の発現レベルを大幅に抑制し、神経障害性疼痛を緩和することが示されました。さらにUC-MSCは、坐骨神経のミエリン塩基性タンパク質レベルのPSNL誘発性低下を有意に改善し、坐骨神経の脱髄を回復しました。これらのデータは、AD-およびUC-MSCが神経因性疼痛の回復に役立つ可能性があることを示唆しています。
Miyano K. et al., Intravenous administration of human mesenchymal stem cells derived from adipose tissue and umbilical cord improves neuropathic pain via suppression of neuronal damage and anti-inflammatory actions in rats. PLoS One. 2022 Feb 14;17(2):e0262892.