安全で高品質な
「AOF培地」を開発

再生医療にもさまざまな種類がありますが、ほぼ全ての再生医療に共通して言えることは「細胞を“人工的な環境下”において培養する工程」を含むことです。人工的な環境下、つまり培地に満たされた状態で培養することで、再生医療に欠かせない細胞を増殖させることができます。

そして私たちが最も大切にしている開発ポリシーは、「ヒトを含む全ての動物由来成分を培地に一切使用しないAnimal Origin Free (AOF)であること」です。AOFであることの利点は、少なくとも以下の4つが考えられます。

  • POINT1

    ヒト・動物由来の
    未知のウイルス・病原体の
    感染リスクがない。

  • POINT2

    動物由来成分がないため、
    アナフィラキシーの可能性が
    極めて小さい。

  • POINT3

    ロット間差が極めて小さい
    ≒同じ品質・規格を持った
    細胞製造が安定して行える。

  • POINT4

    全ての成分が明らかであり、
    培地組成を変えることによる
    幹細胞の性質改変が容易、
    且つ毎回安定した結果が
    得られる。

上記以外にも、生物由来原料基準への
適合性確認が容易であり、
臨床試験申請時の書類作成負担が
軽減できるなどの利点があります。
細胞の投与を受ける患者様の安全と
その治療効果を何よりも追求しながら、
これからも新しいAOF培地を
開発していきます。

AOF培地のメリットを示す、
3つの研究データ

1. AOF培地の特長

2. 血清培地とAOF培地の違い

3. 特定の機能性因子を高発現する細胞の開発

数百種類の培地添加因子によるMSCでの遺伝子発現変動をライブラリー化し、有用な遺伝子変動を示す物質をスクリーニング。Factor Dの添加により、VEGF遺伝子の発現量が40倍以上に増大する条件を発見しました。

当社培地の試験と効果を表す5つのデータ

1. 造腫瘍試験/遺伝的安定性試験

2. 神経障害性疼痛モデルラットにおけるMSCの効果

3. DSS誘導型炎症性腸炎モデルマウスにおけるMSCの効果

4. 老化による腸管粘膜免疫力低下モデルマウスにおけるMSCの効果

5. 外傷性変形膝関節症モデルマウスにおけるAD-MSCの効果